ブックメーカーの点差予想のオッズ

スポーツの試合に対するブックメーカーの賭けにおいては、普通はどちらのチームが勝つかということを予想することになります。スポーツの種類によっては引き分けの可能性があるものもありますが、これは選択肢が勝つか負けるかの2択オッズから、引き分けを含んだ3択になるだけの話であり、本質的な違いではありません。

ところが、チーム間の力の差によっては、この賭け方ではあまり興味を引かないものになる可能性があります。あくまで例ですが、サッカーの試合で日本とブラジルが戦う場合とか、ラグビーで日本とニュージーランドが戦うときのように、両者にあまりにも歴然とした差がある場合、勝つと予想されるチームの倍率は限りなく1倍に近くなり、負けるだろうと予想されるチームの倍率は天井知らずの高い数字になるかもしれません。これでは興ざめです。

こういう場合に行われることがあるブックメーカーの賭け方として、点差予想、別名ウィニングマージンと呼ばれる方式があります。これは簡単に言えば勝つチームが何点差をつけて勝つかを細分化して予想するものということができます。サッカーの例えで言えば、ブラジルが勝つのは十中八九間違いないだろうが、1点差なのか、それとも2から3点差なのか、4点差以上なのかといったあたりで区分したオッズをブックメーカーが提示すれば、単なる勝敗予想よりははるかに賭けの対象として興味を引かれる人が多くなることでしょう。これが点差予想です。